タイの田舎で隠居生活

タイの田舎で暮らすおやじので生存日記です。

海外からの年金請求

タイに移住を考えている人は60歳前後の人が多いのではないでしょうか?

すると年金が気になるところです。

 

私は海外転出して年金手続きをした。年金請求は手間がかかるので、タイミングが合えばなるべく日本で行った方が良いと思いました。

資金の余裕があり時間があるという人は海外から年金請求しても良いと思う。

 

海外から請求すると下記の様な手間が必要。

海外から戸籍謄本や住民票の手配、海外転出なら在留証明、翻訳などが必要。

私は海外転出した時、念のため戸籍謄本を1部取っていた。

もちろん、EMS代と戸籍謄本発行手数料に見合う郵便小為替は用意していた。

タイにいながら手に入れる事ができるが、面倒な人は一時帰国する人もいる様である。

国内での請求ならそれほど難しい事はない。わからないことがあれば年金事務所に行き相談や記入すればよい。

海外転出の場合は、書類が多くなるし時間がかかるし相談も簡単に出来ない。

国際電話を利用出来るが、国内でも電話は、込み合い中々つながり難い。

 

国外移住者は下記の書類が別途必要。

1、「年金の支払いを受ける者のに関する事項」、「租税条約に関する届書」(タイは条約を結んでいないので必要無い)

2、嫁の住民票の代わりにタビアンバーンのコピーと翻訳文

3、私の住民票のかわりの在留証明

4、私と嫁の収入の有無の証明書(タイでは非課税証明書となるものは無い)

★戸籍謄本、住民票、在留証明は6ヶ月以内のもの

 

以下、私の失敗例を含めた経過を時系列順に書きました。

 

12月19日に年金書類をEMSで発送、12月26日配達済みを確認

2月3日に不備があり提出書類そのまま返却され家に届いた。とてもショックでした。

訂正箇所等は案内文にありました。1,と2,に不備があった。

これで1ヶ月処理が遅れました。

 

まず1、は漢字でなくローマ字記入でないといけない。日本国内の銀行でも。

すべてローマ字記入と用紙の下に書いてあったのを見落とした。後遺症の影響で半盲なので小さな文字は見えなかったのかも。

 

2、については嫁の住民票の代わりのものを忘れた。

タビアンバーンのコピーと私の翻訳書をつけた。(googleの翻訳アプリ使用ながら作成した)

 

3、はバンコクにある日本大使館に申請

田舎では1日仕事でとても疲れる(今は電子申請できるかも?)

日本大使館より、下記のメールが届いた。

「在タイ日本国大使館では、3月27日より旅券及び証明の一部申請 に際し、オンラインでの手続きが可能となりました。また、オンラ イン申請を行う場合に限り、クレジットカードによる領事手数料支 払いも可能です(現金支払いも引き続き可能です)。

これらのサービスをご希望の方は、下記の当館サイトをご参照の上 、オンライン在留届(ORRネット)上にてお手続きください」

 

4、は申立書を作成

私と嫁のもの各種2通。翻訳も同様に添付。

  働いていれば収入の証明を出すことはできるが、タイには非課税証明書というものがないので申立書を作成。

ただし、加給年金申請時は申立書だけでは厳しいので「失業の証明書」みたいなものがあるそうなのでそれを添付予定。

 

ま、書類集めは面倒だったし本当に年金事務所に配達してくれるのか不安だった。

EMSでも良いが国際書留の方が安上がりです。どちらも「ENS追跡」で状況がわかる。配達日数も同じくらいで7日程度。

私が送った郵便費用は国際書留は355バーツ、EMSが940バーツだった。

 

以上の書類を付け加え2月3日に国際書留で送り、2月9日に配達済みを確認。

 

3月27日になっても年金証書が届かず、心配になり3月27日に年金事務所に問い合わせをした。

すると3月初旬に 年金証書は発送済みとの回答。

4月14日支給予定と。(15日は土曜日なので14日)

処理は上手くいったと思い一安心。

 

しかし、私の年金証書はどこに?

ここはタイだから捨てられたのかな?

 

海外からの年金請求は資金の余裕を持って手続きをした方が良い。

私は修正等があり再提出をしたため約4ヶ月はかかった。

日本であれば修正等わからなければ年金事務所に行って教えて貰えばよいし郵便もすぐ着くが、海外では時間がかかる。

 

4月7日 年金証書が届いた。

2月22日に決定したようだが、発行日から1ヶ月半ほどでタイに届いた。

年金事務所に問い合わせしたおかげかどうかはわからないが、ま、届いて良かった。

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私は健康などの事を考え繰り上げ請求した。

繰り上げ請求は減額されますが、私の場合、運よくタイで生活できる額でした。

年金ネットの見込み額を繰上げ時期のパターンを変えてシミュレーションしました。

年金ネットの登録はした方が良いです。

私はExcelで年ごとの年金額と累計額を作った。正規の受給合計と繰上げ受給合計の損益分岐点は78歳だった。

また、所得税を計算して手取り額もバーツで予測した。(65歳未満と65歳以上では控除額が異なる。)

レートは1円0,25バーツで計算。

因みに、海外転出しないで、日本に住民票を残した場合もシミュレーションした。

住民税は非課税とならなかったので、月額数千円、海外転出しない方が年金額が高かった。国内であれば、所得税、健康保険料、住民税、介護保険料を控除して大まかに計算しました。

在職中にどちらが良いか結構時間をかけて考えた。

試算して事前に準備すれば安心できる。

 

4月14日 年金支給日

15日は土曜日なので前日支給。

朝方、スマホで残高確認した。

ピッタリ私の計算通りの金額が入金されていた。

私の場合、年金額からおおよそ2万円くらい所得税は引かれています。海外転出した場合の所得税は税率が高いです。

12月終わりに請求書が受領されたので1月~3月分が入金されていた。

 

4月23日 国民年金・厚生年金送金通知書が届く。

振り込みがあって10日後に懐かしい封筒で届いた。

因みに年金ネットで見れるか確認したが、まだ見られなかった。

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また、加給年金も65歳に請求予定。私の場合、最大で17年間受給できる。約40万円の年金の増額は大きいです。嫁が若いと得することもあります。

 

もしもの事を考え、遺族厚生年金の額も試算した。また、中高齢寡婦加算も65歳まで受給できるし、多少の貯金と畑もあり何とか生活出来る資産を嫁に残すことができそうです。

その頃には子供達も自立しているから特に心配ないだろう。

日本だと厳しい額だが、タイでは生活できる額と思う。

何かあっても慌てないよういろんなケースを試算し準備したほうが良いと思います。

 

何とか家族に迷惑をかけない状態まで生きていたいものだ。

日本の年金はタイの移住者や家族にとってとても助かるし魅力的である。

田舎では普通、年金をもらっているという話は聞かない。子供が親を支援するのが普通らしい。

平均的な年金があればタイの田舎暮らしでは、普通に生活できると思います。特にファランや日本人は近所からは裕福な人に見られると嫁が言っていました。

ま、働きもせず昼間からビールを飲んでいるし、朝夕庭の水やりの姿を見ていればそう思われても仕方ないやろうな〜。

しかし、日本に住んだら結構厳しい生活になると思う。

まず、ある程度の貯金や持ち家がなければ貧困層の部類に入る。

 

私はタイの田舎に持ち家や畑があるので、年金だけでもある程度余裕ある生活が出来ると思う。

ま、40年間真面目に働いたご褒美でしょう。

平均より長く生きるかもしれないしそうでは無いかもしれないが、やる事は色々やったし、憂いは無いです。

私が生きてうちに嫁をタイに戻すことができたので、あとは天命に従い楽しく余生を送るだけです。

 

私もこれで晴れて年金生活者となった 。

落ち着いて老子、荘子の本を読める。

 

おまけ

結婚するまでは、この本のフレーズのいくつかを一生懸命嫁に電話で話した。

結構、際どいフレーズもあり今から考えると恥ずかしいです。

今にようにLINEやメッセンジャーなどなかったので、カタカナを紙に書いて喋る練習をしました。